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ジョン・ハウ展 [ロード・オブ・ザ・リングス]

カナダ大使館のジョン・ハウ展に行って来ました!(って、もう2週間くらい前の話なんだけど…)
入場無料の割には展示内容も充実していて大満足。原画はやはり素晴らしかったです。

ジョン・ハウは、アラン・リーと共に映画『ロード・オブ・ザ・リング』のコンセプチュアル・アートを担当したイラストレーター。緻密で精細な絵と中世の鎧兜などが得意で、現在公開中の『ナルニア国物語』の初期デザインにも参加したそうです。ナルニア関係の展示は白い魔女のデッサン程度だったけど、WETAが「ジョン・ハウ(から指導を受ける)以前」「ジョン・ハウ以後」と区別する程、ピーターやエドなどの甲冑デザインに多大な影響を与えた事が想像できます。

アラン・リーのイラストも繊細なタッチですが二人は対照的で、芸術家タイプのリー氏に対してハウ氏は正に職人というイメージ。
殆どが水彩とカラーインクの画で、もう、素晴らしく細かい。
思わず大接近して眺め回してしまいました。

あと、光の使い方がキレイなのも魅力。
実は、私が最初に惹かれたトールキンイラストはこの絵。

ホビットの住む家(穴)の玄関を描いた、ハウ氏の「A Hobbit Dwelling」でした。
ドアから覗くホビット庄。ホビット穴での暖かい感触や生活の様子までもが表現されていて、とても大好きな1枚です。第一作目の映画を見た時は「絵がそのまま立体化してる~!」とえらく感動致しました。
この絵の原画も来ていて、もう感無量。

ただひとつ、ギャラリーの照明のせい(?)で額のガラスに自分の影が映って見辛い事があるのがちょっとだけ残念でした。水彩画だから仕方ないのかな。
大使館故に商売っ気が全く無いのも良いのか悪いのか…。ここで本(特に洋書)を売ってたら絶対買って帰っちゃう所だったんだけど。

そうそう、会場では映像も流れていました。日本語字幕が無くて全く聞き取れず。でも、作業の様子が見れて嬉しかったです。うーん、やっぱり職人だー。
その中で映っていたハウ氏の仕事場が日本の漫画家と大差ない感じで、ちょっと親しみも湧いたりして。

そしてポスターをよく見ると、ジョン・ハウの名前の上に「LORD OF THE BRUSH」(筆の支配者)などという文字が!
まあ確かにそうだと実感したけどね…。笑

正式な発表はまだですが、大阪や他の地域での開催も決定しつつあるようです。
興味ある方は機会がありましたら是非どうぞ~。


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